循環器内科|もりぐち内科・循環器内科クリニック|万代 南津の辺店に隣接する内科・循環器内科

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循環器内科

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循環器内科

循環器内科をご存じですか?
主に心臓、血管など血液の循環に関わる病気を診察する内科です。
酸素や栄養分を含む血液を、全身の臓器にめぐらすためのポンプの機能を持っており、また血管はその経路である管にあたります。

心臓が悪くなると、血液を全身に行き渡らしづらくなり、多種多様な病気を生じやすくなります。
中には、即対応しないと命に関わる病気もあるため、胸の症状を訴える際にいの一番に循環器内科を受診いただくことになります。

以下に代表的な病気について簡単に説明していきましょう。

高血圧

血圧とは、血液が動脈(心臓から臓器に血液を送る血管)を流れる際に血管の内側にかかる圧力のことです。よく、血圧の”上”とか”下”という言い方をしますが、上は心臓が収縮して血液を送り出したときの「収縮期血圧(最高血圧)」のことで、下は心臓が拡張したときの「拡張期血圧(最低血圧)」のことです。
頭痛や動悸等で自覚することもありますが、健診で指摘されることが多いです。
健診や医療機関受診時には緊張等で高くなりがちになります。実際には家で測定する血圧(家庭内血圧)で評価するのが望ましいです。(電器屋さん等で数千円で売っています。肘で測定する器械がより良いです)
高血圧の状態が続くと、血管に負担をかけ、動脈硬化のリスクが高まります。さらには、脳卒中や心臓病、腎臓病などのリスクが(実に!)高くなるため、症状が無くとも指摘を受ければ早い段階で受診いただくことをお勧めします。
収縮期血圧が140㎜Hg以上、拡張期血圧が90㎜Hg以上のとき、高血圧と診断されます。

心不全

「心不全とは、心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気です」これが心不全の定義です。
心臓の病気とは、つまるところ心臓のポンプ機能が維持できなくなっていき、心不全に至ります。器質的なダメージを蓄積した心臓は完治することなく、心不全を繰り返す毎に悪くなっていきます。
重症化すれば癌よりも予後(どれだけ長く生きれるか)は悪くなり、死亡原因でも脳梗塞を上回るようになりました。
我々の仕事は、如何に心不全を治療するか、も大事ですが、その前の、如何に心不全にならせないために工夫していくか、も大事なのです。高血圧症や糖尿病といったリスクの管理から循環器内科の医師に関わらせていただければと切に願っています。

心不全では、心臓が血液を押し出しにくくなっているため、経路上心臓の前に位置する肺の血管でうっ滞します。肺に水が染み出す肺水腫をきたすため、息切れや呼吸困難感にて受診いただくことが多いです。また水分過量となるため、両下肢のむくみ、顔面のむくみなどで気付くこともあります。

不整脈

不整脈とは、一連の心臓の拍動(心拍)が不規則、速すぎる(頻脈)、遅すぎる(徐脈)、など、心拍リズムの異常のことをいいます。心臓内で電気刺激が異常な経路で伝わることが原因で出てきます。若いうちから体質として出やすいこともありますが、心臓や血管の調整は自律神経に支配されていることから、日常生活でのストレス(身体的、精神的いずれも)が原因となることもあります。一番多いのは年齢を経てからであり、加齢に伴って、もしくは他の心臓の病気を起因として出てきます。

虚血性心疾患

狭心症

狭心症とは、心臓の筋肉(心筋)に供給される血液(酸素や栄養分)が不足する(虚血の状態といいます)ために胸が締め付けられる、押さえられる感じが起きる病気です。
酸素は血液にて運ばれるため、心臓の筋肉に張り巡らしている血管(冠動脈)が供給します。この管が動脈硬化で狭窄(水道管が目詰まりをするように細くなる)することで、心臓が頑張って動くとき(階段上ったり、早歩きするなど)に、心臓の需要量は増すが供給が十分にできず、需要供給のアンバランスから心臓が悲鳴を上げて胸の症状がでてきます。
寒さ刺激や心身のストレスに伴っての冠動脈のけいれんによって発生する場合もあります。

心筋梗塞

心筋梗塞とは心臓(心筋)の血液不足が長引き、心筋細胞が壊死する病気です。動脈の壁にコレステロールなどが沈着することで、こぶのように盛り上がった粥腫(じゅくしゅ)ができます。薄い膜で覆われている粥腫が局所の炎症などをきっかけに破れると、その回りに血の塊(血栓)ができ血流を悪くし、さらに血栓が大きくなると冠動脈を塞いでしまい血液を堰き止めてしまいます。そのため血液不足となった心筋細胞が壊死を起こすのです。低下したポンプ機能で生じる心不全や致命的な不整脈などの合併症があります。

心臓弁膜症

心臓には右心房、右心室、左心房、左心室の4つの部屋が存在しており、それぞれの間にとびらのように働く「弁」があります。効率よく一方向に血液を送り出したい心臓が、逆流してこないようにとびらをもうけているのです。加齢、感染症などにて弁に障害が起き、心臓のポンプ機能に様々な支障をきたした状態を「心臓弁膜症」といいます。心臓弁膜症には大まかに2つのタイプがあります。「狭窄」は弁の開きが悪くなって血液の流れが妨げられる状態です。「閉鎖不全」は弁の閉じ方が不完全なために、血流が逆流してしまう状態です。

閉塞性動脈硬化症

四肢(手足)、特に下肢の動脈が動脈硬化によって硬く細くなって狭くなったり詰まったりすることで、血液の流れが悪くなり、手先や足先へ栄養や酸素が十分に届かなくなる病気です。手足がしびれたり青白くなって冷たくなったりする程度から、病気が進行すると少し歩いただけで足、特にふくらはぎ以下が重だるくなるようになります。ひどくなると安静にしていても足が痛むようになり、ちょっとした傷が原因で足先やくるぶしに潰瘍ができ、壊死することもあります。喫煙や糖尿病、高血圧などが発症の危険因子となりますが、特に糖尿病は症状を進行させる強い因子となります。

深部静脈血栓症 肺塞栓症

静脈(臓器から心臓へ血液を戻す血管、この場合は足)に血栓ができて詰まってしまう病気です。
ふくらはぎにある静脈に血栓ができることが多いですが大きな問題とはなりにくいです。一方で下腹部や太もも、膝の中心を走る深部静脈に血栓ができた場合、血栓が足の静脈から心臓(右の心臓)に向かって流され、肺の血管に詰まる、肺塞栓症を引き起こすことがあります。
片方の足全体やふくらはぎが急にむくみ、腫れ上がります。肺塞栓症になると、呼吸が苦しくなり、胸が痛くなり、最悪の場合は生命の危機にもなります。手術を受けた直後、癌がある、避妊薬などホルモン剤を服用しているなどの原因がありますが、姿勢を変えずに長時間いる、だけでもこの病気にいたることもあります。「エコノミークラス症候群」との俗名もあります。